絵本,童画イラストの仕事/発注から納品まで
絵本童画イラスト
小さい頃、おかあさんのに読んでもらった
絵本の絵を覚えている人はきっと多いでしょう。
私達が生まれて最初に出会うイラスト、それが絵本です。
商業美術の分野の中で絵本は特別な存在です。
一般的なイラストは、基本的に大人が鑑賞することを
意識して描かれていますが、
絵本の絵は小学校に上がる前の純真な子供達を
対象に描かれています。
大人が子どものために描くのですから、
絵本の絵を描くことは正直とても難しいことです。
イラストが描けるからといって、
必ず絵本が描けるとは限りません。
絵本の仕事は、イラストの仕事に比べて
ゆっくりとしたペースで進んでいきます。
通常でも3ヶ月、モノによっては6ヶ月から1年
またはそれ以上のスパンで制作が進んでいくのです。
また、ラフスケッチの提出もほとんどの場合ありません。
制作を依頼したら、イラストレーター（絵本作家）に全てが任されます。
絵本の世界ではイラストレーターは
絵本画家と呼ばれ完全な画家、
絵描きさんとして対応されます。
これは、いわゆるイラストの世界とは
大きく異なります。
童話作家の文章が出来上がると、
イラストレーターに絵本イラスト制作の依頼が
入ってきます。
各ページのイラストを考えるのは、全てイラストレーターの仕事です。
文章も書くイラストレーター（絵本作家）の場合は
文章の内容や各ページへの配分、文字スペースも自分で決めていきます。
制作期間中、編集者からの連絡やチェックはほぼありません。
本当に全てがイラストレーターに任されるのです。
なお、絵本の原稿料は印税が主になります。
文章も書く絵本作家の場合は販売価格の10%、
童話作家と共同制作の場合は5%位が目安になるでしょう。
また、買い取りの場合は1册50万円程度になります。
絵本画家を目指す方へ
絵本は小さな子供達のために絵を描く、とても夢のある仕事です。
しかしそれだけ難しい分野でもあります。
ただ、イラストがきれいとかデッサン力があるとか
言うだけでは絵本の絵は描けません。
子供の目線で絵が描けるかということが重要になります。
子供に自分の絵を押しつけるのではなく
子供と同じ視線で喜んだり楽しんだりする心を大切にしましょう。
この講座ではイラストレーター、絵本作家(画家)を目指す人の悩みにはできるだけ答えようと
思っていますのでこのサイトでわからないことや不安があればメールでお尋ねください。
ただし、不適切と私が判断した内容にはお答えできませんのでご了承ください。
なお、当サイトには掲載している作品はすべて私のイラストおよび絵本作品です。
（一部記載のある生徒作品を除く）
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